私たちのモノづくり

SERVICE

私たちのモノづくり

たとえば、石ころ。
それは長い年月を転がりカタチづくられた自然の造形です。
形にはそれに至った理由があり、
理由からもたらされた「美」が備わっています。

form ever follows function.
『形態は常に機能に従う。』
19世紀末のアメリカで活躍した建築家、
ルイス・ヘンリー・サリヴァンの遺した言葉です。

機能から生まれたカタチは
「機能美」という言葉で表現されますが、
機能美は理由から生まれた「結果」であり、
その思想は力強く「作為性」を排除します。

形態は常に機能に従う─。
私たちが日々の活動の中で、最も大切にしている言葉です。

私たちの建築

Ecology,Economy & Design.

私たちの建築三原則。

私たちは設計をはじめ、建築に類するご提案を行う上で
3つのキーワードを大切にしています。

「エコロジー」
風景、景観に配慮した建築。
そして環境負荷に配慮した省エネルギー性能。
「エコノミー」
過大なコスト負担を避けた経済設計。
そして合理的な施工体制。
「デザイン」
ライフスタイル=生活のカタチ=建築のカタチ。
家づくりの方程式。

「エコロジー」

その土地のもつ風景への配慮

風景は3つの住環境スケールに分かれていると考えています。「個人の住環境」、「通りの住環境」、そして「地域の住環境」です。まず個人の家屋が道沿いにならぶことで通りの町なみが形成されます。そして町なみは地域の風景へとつながってゆきます。つまり個人の住環境は、通りへ、そして地域へと影響を及ぼしてゆくのです。だからこそ、私たちは個人の住宅やお店は、単なる個人の財産として完結されるものではなく、地域全体の財産であってほしいと願っています。
かつて日本各地に地産地消の文化、自然との共生、そして地域特性を内包した美しい町なみがありました。しかし戦後、急激な欧米文化の流入、食料や生活物資のグローバル化等の影響によって生活習慣は激変し、かつての町なみは壊れようとしています。私たちはそのような変化のすべてを否定しているのではありません。生活文化の変化とともに町なみもまた変化してゆくものですが、それらはある一定の秩序が保たれながら、新しい文化との融合によって「ゆるやかに進化」し土着したものとなってほしいと願っています。

環境負荷への配慮(省エネルギー)

エネルギー消費を抑える生活は今後ますます重要な取り組みとなってくることでしょう。「自立循環型住宅」は自然エネルギーを最大限に活用し、エネルギー消費量を可能な限り削減することを目標とした住宅です。有効的な断熱と気密性、そして太陽熱や光、自然の風を合理的・効果的に住空間に取り込むことで入居後の生活のエネルギー消費を抑えることは、技術的根拠と有効な間取りによって成立させることができます。持続可能な社会づくりは、私たち人類にとって避けることのできない重要な取り組みです。ひとつひとつの世帯の小さな取り組みが、大きな結果につながると考えています。

「エコノミー」

経済的な設計

高価な材料や最新の素材を使用すればいい家づくりができるとは限りません。建築は適材適所、リズム感とバランスによって構成されるものであって、安価な素材を使用しつつも、すばらしい建築をつくることは可能です。近年、工業化された住宅が林立していますが、私たちはもっともっと丁寧な建築づくりをご提案したいと考えています。ごく身近にあるチープな素材であっても、それら無垢な素材には心が宿っています。適所に配置してあげれば見違えるほどに輝きます。世界にひとつだけの建築づくり。このような手づくりの建築には、豊富な素材の知識と、それら素材の潜在的な魅力を見極めるチカラが要となります。

経済的な施工体制

建築は最も大きなモノづくりのひとつと言えるでしょう。各分野の職人が協力し、尊重し合い、関係を保ちながらひとつのモノづくりに取りかかります。施工には人的コストが掛かります。卓越した職人技術には相応の手間(工賃)が対価として掛かるものです。しかしながら合理的な設計、適切な施工手順によって、仕事の質をキープしながらも、それらのコストを合理化することは可能です。建築工事に関わる各分野の職人との意思疎通、情熱の共有、アイディアの集積によって実現します。

「デザイン」

建築は住まうひとの「生活のカタチ」が表現され、形づくられるべきものであると考えています。ひとの生活は十人十色。さまざまなカタチで大切にしている「モノ」であったり「楽しみ」があるはずです。私達はそれを「生活のカタチ」と呼んでいます。私達が建築の提案をおこなう際に、最も大切にしている「設計の素」です。プランニングのはじまりは、ごく身近な暮らしの話題から始まります。日常生活のささやかなお話しの中に、建築づくりに必要となるとても重要な情報が秘められています。個人の趣味や楽しみには、それらから感じとることのできるライフスタイルが垣間見えるからです。このライフスタイルこそが、家を形づくるための骨格となり得ると私たちは考えています。
ライフスタイル=生活のカタチ=建築のカタチ。 私たちは、このような方程式を大切にしています。

ご提案の流れ

お問合せをいただいた後、初回打合せ日についてご連絡致します。当日はご要望のヒアリングを行い、
敷地調査・法令確認の後、通常2~3週間程度(※1)で初回プランのご提案を致します。
お打合せ場所は、当社彦根柳川スタジオ、大津なぎさWARMS、ご自宅、計画地などで調整させて頂きます。

資金計画などのご確認、建築プランのご提案と打合せを重ね、基本設計が決定次第お見積りを実施致します。
その後、ご契約のうえ、各種法令の許可取得後、工事着工という流れとなります。

ご提案段階における費用につきましては、設計と施工の両方のご依頼を予定されている場合、ご契約の締結まで費用は発生致しません(※2)。
その他、リフォームか新築か迷っている、土地が決定していない、内覧会の見学だけ考えているなど、
「まずは相談だけでも。」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

エリアは、滋賀県内全域、京都市、福井県嶺南地域など。
設計業務は全国を対象としています。(東京、横浜、大阪、神戸に実績があります。)

新築住宅の他、リフォーム、リノベーション。店舗、ホテル、福祉施設、オフィスなどの設計と施工。
または、設計業務のみや、工事の施工のみの業務も承っております。

新築住宅の場合

ご提案の流れ 新築住宅の場合

※1 ・ご依頼頂いた際の当社の作業状況によりまして、ご提案までのスケジュールは大幅に変動することがあります。

※2 ・敷地の測量、地盤の調査など、敷地の状況によっては有償調査となる場合があります。
・無償によるご提案には期限があります。

☆建築設計図面などの設計図書は「著作権法第10条」によって権利が保護されています。

大切にしていること

God is in the details.

細部を大切にすること。

建築は人がつくる物の中で、最も大きなモノづくりです。
建築は最大級の造形物ですが、
それは小さなディテールの集積でもあります。

細部のひとつひとつに建物の誕生した理由と、
その魂が宿っています。
それは人体の細胞すべてに、
共通の遺伝子情報が備わっていることと寸分違いません。

建築家 ミース・ファン・デル・ローエの遺した言葉、
「神は細部に宿る」。
私たちがモノづくりと向き合う上で、
大切にしている言葉です。

大切にしていること 1.「信 頼」

建築は、施主さま・私たち・職人が、一体となったチームで行うモノづくりです。最も大切なことは互いの信頼関係であり、高い性能も強固な構造も信頼関係があってこそ醸成されるからです。WARMSでは、営業・設計・現場監督がお互いの専門性を発揮しながら、常に連携(PJチーム化)して施主さまをサポートする体制としています。

【営業】

フロントパーソンとして、施主さまのご不安を解消しつつ大切な信頼関係を築いてゆくためのPJチームの中心的役割を担っています。御予算に応じた資金計画、税制優遇、最も有利なご融資の提案など、設計や現場監督の立場とは異なる専門性から施主さまをサポートしています。

【設計】

法令調査からヒアリング、プランニング、プレゼン、製図、各種申請、構造計算、内装のコーディネイトまで一貫して担当致します。耐震や温熱環境の技術提案、施主さまのお好みに応じた他にはない魅力的な空間をご提案しています。スタッフの経験や力量はもちろんのこと、これまで多種多様なショップデザインに携わり培ってきたデザインスキル、アイディアの蓄積、素材知識、職人の技術力などを背景とした提案が総合的な強みとなっています。

【現場監督】

建てるまで、建ててからのお客様の満足度に大きく関わる施工品質に妥協はありません。技術力のある職人と共に施工品質を高め、長期にわたる品質を保持することがより高いお客様の信頼獲得につながっていると考えています。また、近年の職人不足。卓越した職人の確保は大変難しくなっています。現場監督の行う人的な信頼関係の構築は、職人とのつながりを維持するための大切な役割のひとつとなっています。日々現場周辺のご近隣とのコミュニケーションや、安全管理、円滑な工程管理におけるコストパフォーマンスの向上など、建築プロセスのアンカーとして多岐にわたり尽力しています。

大切にしていること 2.「デザイン」

近年、デザインと言う言葉があまりにも理不尽な扱いをもって乱用されています。デザインとはオシャレさを表現する言葉でも、モノの名称でもありません。それは考える人の情熱がもたらす「行為」そのものを指します。
デザインは機能、課題、問題、などを解決するための創造的なプロセスです。

【フォルム】

Form follows function. 「形態は機能に従う。」サリヴァンの言葉には、様式にとらわれずに余分な装飾を省き、無駄のない形態や構造を追求した結果として現れる美しさ=「機能美」を大切にしています。機能を満たすとは、構造や性能、使い勝手を満たすことにとどまりません。住まい手の趣味嗜好、美意識、感性など感覚的な事柄も建築に求められる重要な機能のひとつです。建築空間の内と外で起こる体験全体の質を高められているか、お引き渡し後、末永く心地良さが感じられているか。ヒト、モノ、コトが調和するように熟考された結果、永く愛されるカタチが生まれます。

【ディテール】

God is in the Details. 日本には部分即全体という言葉があります。部分や細部が建築全体の品質を決めているといっても過言ではありません。その出来映えの善し悪しは設計事務所や工務店の設計力・技術力の目安であり、最終的な施工品質と密接な関係にあると考え、私たちがもっとも力を注いできた部分でもあります。完成した時点のみ美しければ良いということではなく、長く使い続ける中で、その美しさがより深まってゆくように、素材、納まり(取り合わせ)、手入れ方法などを大切に配慮しご提案しています。

【コーディネイト】

空間の雰囲気を決定づける重要な要素です。色や素材、照明、家具など扱う対象は多岐にわたります。高価な素材を多用すればいい空間ができるとは限りません。ミースの言葉を借りると「最新の材料が必ずしも優れているとは限りません。すべてはその材料をどう使うかです」。この言葉には、素材と真剣に向き合うことの重要性を唱えています。カテゴリーや流行にとらわれず、素材を感じるチカラとクラフトマンシップの精神を大切にし、使い勝手や耐久性への配慮と、心地よさや遊び心とを両立した、長く愛されるコーディネイトをご提案しています。

大切にしていること 3.「品 質」

住宅産業をクレーム産業と言い憚らない業界の風潮に流されることなく、施主さまと私たち、職人との強い信頼関係、そして設計の最適解を追究し建築そのものの高い品質を確保しています。品質の確保はお打合せの時から既にはじまっています。お引き渡し後、経年変化によるご負担が低減されるよう多くの配慮をもって取り組んでおり、起こりうるトラブルを可能な限り予測し素材の特徴や性質について丁寧なご提案とご説明を行います。そして品質に大きく影響するのが意匠。「意匠性」と「耐久性」は、しばしば拮抗します。意匠を優先すると「もろく」なり、耐久性を求めると「意匠がくずれる」といった具合です。そんな折には、私たちは躊躇なく耐久性を選択します。「機能性を排除してまで美を追求してはならない」。少し大げさですが、このような信条をもって丈夫で長く愛して頂ける建築の設計を行っています。

木造住宅の標準仕様

私たちが提案する建築は、テーラーメードの衣服のような自由度の高さが特徴です。
すべてをお任せいただくこともできますし、お客様のご要望に応じて仕様をカスタマイズすることが可能です。

【耐震・構造】

壁量計算やN値計算などの簡易な方法ではなく、許容応力度計算による全棟、自社構造計算を行い、耐震等級3*を確保。
外周廻りの耐力壁に無機系面材を採用し、従来の筋交いよりも安定した骨格を作り上げています。
また、シロアリや腐れに強い木材を採用することで、長期的に新築時の耐震性能を維持し、安心して暮らしていただくことができます。

* 建物形状や間取りにより等級2となる場合があります。

ハウスガード材はその高い木材保存性能と引き替えに、金属腐食を起こす性質があります。保存に銅が用いられているためです。そのためハウスガード材の採用に伴い、高耐久性の金物を採用し、ハウスガード材を安心してご採用いただけるようにしております。

【省エネ 断熱・気密性能】

新築住宅を建てる最大のメリットは快適性です。断熱・気密性能の確保は建物の新築時に取り組むのが最もコストパフォーマンスに優れます。

私たちが今後、将来にわたって通用すると考えている基準はHEAT20G1、G2グレードです。

HEAT20 G2グレードで滋賀県の気候区分である5地域・6地域では、標準的な広さ(120m²)の住まいにおいて一種換気の熱交換換気システムを導入する場合、UA値は0.4程度確保をすれば6畳用エアコン2台で全館空調することが可能と考えます。

結果、エネルギー消費量の削減だけではなく、リビング等の暖房室と、トイレや脱衣室、廊下等の非暖房室との寒暖差におけるヒートショックの危険を解消することが出来、経済的メリットと快適性を得るとともに、体に負担のかからない住環境へと繋がります。逆に熱交換換気システムを導入しない場合、必要なUA値は0.23となり、建物外皮性能はかなりの高性能化が求められます。

また24時間全館空調をご希望される場合は、熱交換換気システムを採用し、UA値を0.4程度とする仕様がもっとも快適さと経済性のバランスのよい数値と考えています。

仕様表

構  造
構造計算
全棟社内実施
許容応力度計算
耐震等級
3(木造最高等級)
ご希望の間取りによっては等級2になる場合がございます
面材耐力壁
無機系面材耐力壁
外周部全面
構造材
ハウスガード(国産無垢材)
1F部分(防蟻・腐れ防止)
基礎
ベタ基礎
 
温熱環境
UA値
HEAT20 G1以上
※HEAT20 G2対応可能
ηA値
1.5以下
断熱材 屋根(天井)
吹付け硬質ウレタンフォーム・セルロースファイバーなど
断熱材 壁
吹付け硬質ウレタンフォーム
断熱材 床下or基礎
床下・EPS105mm
サッシ
アルミ樹脂複層Low-E もしくは 樹脂複層Low-E
C値
0.7以下(社内品質検査値)
長期優良住宅
標準仕様にてクリア
※申請料は別途必要
点検・メンテナンス
2年・10年

メンテナンスサポート

お引渡し後の点検はすべて自社で対応しております。
保証期間経過後の修繕工事は有償となりますが何か不具合がありましたら点検スケジュールにかかわらず、遠慮なくご連絡・ご相談ください。

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